基盤プログラム
基盤プログラムは、 主体形成を扱う中核教育です。
ここで扱うのは、
人にどう関わるかの基盤です。
多くの人間関係の問題は、
性格や相性そのものよりも、
関わり方の構造を知らないことから起こります。
人は、良かれと思って関わっていても、
- 相手を背負いすぎる
- 境界を失う
- 感情に巻き込まれる
- 反応で選んでしまう
- 関係の中で主体を失う
ということが起こります。
基盤プログラムでは、
こうした依存軸の反応作動のままではなく、
観察し、境界を持ち、判断し、関係を扱える状態へ移るための土台を整えます。
つまり基盤プログラムは、
自律型共創OSにおける主体形成の基礎を学ぶ教育です。
基盤プログラムとは
基盤プログラムは、 自己認知・境界・主体的判断・関係構築を学ぶ、 人に関わるための基礎教育です。
ここで目指しているのは、 単に知識として理解することではありません。
- 自分の反応を観察できること
- 相手との境界を持てること
- 無意識の反応ではなく判断で選べること
- 関係を主体的に構築できること
を、実際の関わりの中で扱えるようになることです。
基盤プログラムは、 ホロスアカデメイアの教育体系全体における出発点であり、 他のプログラムや実践に進む前提となる教育です。
日数・構成
基盤プログラムは、 6日間で構成されています。
内訳は、 2日×3STEPです。
自己認知トレーニング
境界と主体的判断
関係構築の基礎
この3STEPは、
ばらばらの講座ではありません。
主体形成を順番に整える、一つの流れです。
自己認知トレーニング
STEP1では、 自分の身体感覚・感情・思考の反応を観察し、自分の状態を理解する力を育てます。
ここでの中心は、 「自分に何が起きているかに気づけること」です。
人は、自分の反応に気づけないままだと、 無意識のうちに巻き込まれ、 関係の中で流されやすくなります。
そのためSTEP1では、たとえば次のようなことを扱います。
- 身体感覚の観察
- 感情の観察
- 思考の観察
- 反応パターンへの気づき
- 観察状態の基礎
ここで育てるのは、 自分を分析して責めることではなく、 自分の作動を観察できる土台です。
境界と主体的判断
STEP2では、 人間関係の距離や境界を理解し、反応ではなく判断によって選択する基礎を学びます。
人は、関係の中で境界があいまいになると、
- 相手の問題を背負いすぎる
- 相手に合わせすぎる
- 相手を変えようとしすぎる
- 自分の違和感を抑える
といったことが起こりやすくなります。
そのためSTEP2では、たとえば次のようなことを扱います。
- 自分の課題と相手の課題を分けること
- 責任の所在を明確にすること
- 巻き込まれない関係の理解
- 無意識の反応ではなく判断で選ぶこと
- 主体的な選択の基礎
ここで育てるのは、 冷たく距離を取ることではなく、 境界を持った上で関われることです。
関係構築の基礎
STEP3では、 対話・相互理解・合意形成の構造を学び、関係を主体的に構築する基礎を身につけます。
主体形成は、
自分の内側だけで完結するものではありません。
実際の関係の中で、
どんな立ち位置で関わるかが重要になります。
そのためSTEP3では、たとえば次のようなことを扱います。
- 対話の基礎
- 傾聴
- 相互理解
- 対人関係における立ち位置
- 態度の選び方
- 合意形成の基礎
- 行動要請の基礎
ここで育てるのは、 うまく話すことよりも、 依存を生まない関わり方の入口に立つことです。
到達目標
基盤プログラムを通して、主に次のような到達を目指します。
- 自分の感情や反応を観察できるようになる
- 人間関係を構造として理解できるようになる
- 相手の問題を背負いにくくなる
- 感情に巻き込まれにくくなる
- 反応ではなく判断で選べるようになる
- 対話の中で落ち着いて関われるようになる
- 関係を主体的に構築する入口に立てる
つまり、 基盤プログラムで変わるのは、 単なる知識量ではなく、 関わり方の立ち位置そのものです。
このプログラムの位置づけ
基盤プログラムは、 ホロスアカデメイアの教育体系の出発点であり、 自律型共創OSの共通基盤を扱う教育です。
ここで整えるのは、 特定の技術や専門分野の前提となる、 人に関わるための基礎です。
そのためこのプログラムは、 一つの領域に閉じたものではなく、
- 支援
- 教育
- コミュニティ運営
- 組織運用
など、さまざまな実践領域へ展開されうる土台として位置づけられます。
このプログラムが土台になる理由
基盤プログラムは、 ホロスアカデメイアの教育体系の出発点です。
なぜなら、主体形成がないままでは、
- 共同体形成は依存的になりやすい
- 共同創造は管理や属人化に傾きやすい
- 支援は疲弊や抱え込みを生みやすい
からです。
そのため、 共同体形成プログラムや共同創造プログラムへ進む前に、 まず基盤プログラムで主体形成の土台を整えることを重視しています。
認定との関係
基盤プログラムは、 対話ナビゲーター認定につながる教育の土台です。
対話ナビゲーター認定は、
個人の主体形成を支える役割であり、
主な実践領域は
- 個別対話
- 主体形成型の対話会
です。
つまり基盤プログラムは、 主体形成を支える実践へ進む前提となる教育です。
ただし、 修了と認定は同じではありません。
基盤プログラムを修了したことは、 教育上の到達段階を示すものであり、 認定は別に役割と責任の体系として整理されます。