共同体形成プログラム
共同体形成プログラムは、 「私たち」を育てるための教育です。
主体的な個人が増えても、 それだけでは共同体は自然には生まれません。
一人ひとりが学んでいても、
- 互いの違いが出せない
- 本音が言えない
- 方向性が共有されない
- 合意形成ができない
のであれば、 「私たち」としてつながることは難しくなります。
共同体形成プログラムでは、 個人支援を超えて、 複数人の場を支え、関係形成・方向性共有・合意形成の入口を扱う力を育てます。
つまり共同体形成プログラムは、 自律型共創OSにおける共同体形成の基礎を学ぶ教育です。
共同体形成プログラムとは
共同体形成プログラムは、 主体的な個人同士が、孤立した「私」のままで終わらず、 「私たち」へ移るための教育です。
ここで目指しているのは、 単に会議を進行できるようになることではありません。
- 違いを出せる場をつくれること
- 相互理解が進む場を支えられること
- 方向性共有を助けられること
- 合意形成の入口を整えられること
を、実際の複数人の場の中で扱えるようになることです。
共同体形成プログラムは、 ホロスアカデメイアの教育体系の中で、 主体形成を土台として「私たち」を立ち上げるための教育です。
日数・構成
共同体形成プログラムは、 6日間で構成されています。
内訳は、 2日×3講座です。
共同体形成対話会講座
ビジョンミーティング講座
合意形成会議講座
この3講座は、
単なる会議技法の寄せ集めではありません。
主体形成を順番に整える、一つの流れです。
共同体形成対話会講座
この講座では、 相互理解と関係形成を進め、「私たち」の土台をつくる場の設計と進行を学びます。
共同体形成では、 最初から結論を出すことが目的ではありません。
まず必要なのは、
- 違いを出せること
- 本音や違和感を抑えずに扱えること
- 相互理解が起こること
- 関係の土台が育つこと
です。
そのためこの講座では、たとえば次のようなことを扱います。
- 関係形成を進める場のつくり方
- 安全に違いを出せる進行
- 結論を急がない対話の持ち方
- 「私」から「私たち」へ移るための初期設定
- 多人数の場における観察と境界
ここで育てるのは、 誰かをまとめ上げる力ではなく、 共同体が立ち上がる条件を整える力です。
ビジョンミーティング講座
この講座では、 関係の土台の上で、目指す方向や大切にしたい価値を言葉にする場の設計と進行を学びます。
共同体形成では、
ただ話しやすいだけでは足りません。
「私たちはどこへ向かうのか」を共有する必要があります。
そのためこの講座では、たとえば次のようなことを扱います。
- 個人の思いを言語化する問いの立て方
- 価値観や方向性を共有する進行
- 理想論で終わらせないビジョン整理
- 共通目的を見つけるための対話
- 「私の思い」と「私たちの方向」をつなぐ方法
ここで育てるのは、 単に夢を語ることではなく、 共同体の方向性を共有できる場をつくる力です。
合意形成会議講座
この講座では、 共有された方向性を、実際に動ける形へ整えるための会議設計と進行を学びます。
共同体形成が進むと、 次に必要になるのは 「では、どう進めるか」を扱うことです。
ただし、ここでも重要なのは、
一方的に決めることではありません。
違いを整理し、主体性を守りながら、
次の一歩を明確にすることです。
そのためこの講座では、たとえば次のようなことを扱います。
- 合意形成の基本構造
- 違いの整理の仕方
- 次の一歩の明確化
- 境界と進行責任の両立
- 多人数の場でのまとめ方
- 表面合意で終わらせない進行
ここで育てるのは、 単に会議を早く終わらせる力ではなく、 関係を壊さずに合意形成の入口を整える力です。
到達目標
共同体形成プログラムを通して、主に次のような到達を目指します。
- 複数人の場を支える視点を持てる
- 関係形成と合意形成の違いを理解できる
- 違いを出しながら関係を育てる進行ができる
- 方向性共有を支える場を設計できる
- 合意形成の入口を整えられる
- 「私」から「私たち」へ移る場を支えられる
- ヨコの会議の初期設定と進行の意味を理解できる
つまり、 共同体形成プログラムで変わるのは、 単なる会議の技術ではなく、 複数人の場をどう立ち上げ、どう「私たち」へ育てるかという見方と進め方です。
このプログラムの位置づけ
共同体形成プログラムは、 ホロスアカデメイアの教育体系において、 主体形成の次に位置づく教育です。
ここで整えるのは、 単なる対話スキルではなく、 主体的な個人同士を共同体へ接続するための場の設計と進行の基礎です。
そのためこのプログラムは、 一つの業種や領域に閉じたものではなく、
- コミュニティ運営
- 支援の場
- 教育の場
- 組織内対話
- チームづくり
など、さまざまな複数人の場に展開されうる土台として位置づけられます。
このプログラムが必要な理由
共同体形成がないままでは、
- 個人の学びが個人の中だけで終わる
- 複数人の場で本音が出ない
- 共通目的が生まれにくい
- 合意形成が表面的になりやすい
- 実行に進んでも温度差が残る
といったことが起こりやすくなります。
そのため、 共同創造プログラムへ進む前に、 まず共同体形成プログラムで 「私たち」を育てる場の基礎を整えることを重視しています。
認定との関係
共同体形成プログラムは、 シニア対話ナビゲーター認定につながる教育です。
シニア対話ナビゲーター認定は、
共同体形成を支える役割であり、
主な実践領域は
- 共同体形成対話会
- ビジョンミーティング
- 合意形成会議
です。
また、シニア対話ナビゲーターは、 ヨコの会議の初期設定と進行を担い、関係形成・方向性共有・合意形成の入口を支える役割 として位置づけられています。
つまり共同体形成プログラムは、 「私たち」を立ち上げる実践へ進む前提となる教育です。
ただし、 修了と認定は同じではありません。
このプログラムを修了したことは、 教育上の到達段階を示すものであり、 認定は別に役割と責任の体系として整理されます。
ヨコの会議との関係
共同体形成プログラムは、 ヨコの会議の基礎を扱う教育でもあります。
ヨコの会議は、 単に意見交換をする場ではありません。
- 違いを出せること
- 関係の土台をつくること
- 方向性を共有すること
- 合意形成の入口を整えること
を通して、 主体的な個人を「私たち」へ接続する場です。
その意味で、
- 共同体形成対話会
- ビジョンミーティング
- 合意形成会議
は、 ヨコの会議の重要な構成要素です。
共同体形成プログラムでは、 このヨコの会議を立ち上げ、支えるための土台を学びます。