自律型共創OSの3層構造
自律型共創OSは、 人と集団の変化を、次の3層構造で整理しています。
- 主体形成
- 共同体形成
- 共同創造
この3つは、ばらばらの要素ではありません。
順番と接続を持った、一つの流れです。
ホロスアカデメイアでは、
個人の変化だけで終わらず、
その個人同士が「私たち」へつながり、
さらに現実創造へ進んでいく構造として、この3層を扱います。
つまり、この3層構造は、
個人・関係・集団・実装がどうつながるかを示す基本地図です。
なぜ3層で考えるのか
人と集団の問題は、
一つの層だけを見ても解けないことが多くあります。
たとえば、
- 個人が学んでも、場の構造が変わらなければ戻ってしまう
- 関係ができても、実装構造がなければ共同創造に進まない
- いきなり実行に入っても、主体形成や共同体形成がなければ属人化や管理に傾く
つまり必要なのは、 個人の変化、関係の変化、現実創造の変化を切り離さずに扱うことです。
そのために、自律型共創OSでは、 3層構造で考えます。
3層構造
主体形成
主体形成とは、
依存軸の反応作動から、主体軸の判断作動へ移ることです。
ここで大切なのは、
人が自分の反応に巻き込まれたままではなく、
- 自分に何が起きているかを観察できること
- 境界を持てること
- 相手の課題を背負いすぎないこと
- 無意識の反応ではなく、自分で判断できること
です。
主体形成が起こると、
人は少しずつ、
- 誰かに決めてもらうのではなく、自分で選ぶ
- 相手を変えようとする前に、自分の作動を見る
- 支えすぎたり、従いすぎたりしない
- 関係の中でも主体を失わない
という方向へ移っていきます。
主体形成で起こること
- 自己認知の向上
- 境界の明確化
- 自己判断力の向上
- 人間関係を扱う力の向上
- 依存軸から主体軸へ移る土台づくり
この層に対応するもの
- 基盤プログラム
- 対話ナビゲーター認定
- 個別対話
- 主体形成型の対話会
- 主体形成領域の成果物
共同体形成
共同体形成とは、
主体的な個人同士が、孤立で終わらず「私たち」へ移ることです。
主体形成が起こっても、
それだけでは人は個人で終わります。
共同体形成では、その個人たちが
- 違いを持ったままつながる
- 相互理解を深める
- 共通目的を持つ
- 方向性を共有する
- 合意形成へ進む
ことが起こります。
ここで重要なのは、
最初から結論を急がないことです。
共同体形成ではまず、
- 違いを出せること
- 本音を抑えずに扱えること
- 関係の土台が育つこと
- 「私」から「私たち」への移行が起こること
が必要です。
共同体形成で起こること
- 相互理解
- 関係形成
- 共通目的の形成
- 合意形成の基盤づくり
- 共同体感覚の形成
この層に対応するもの
- 共同体形成プログラム
- シニア対話ナビゲーター認定
- 共同体形成対話会
- ビジョンミーティング
- 合意形成会議
- ヨコの会議
- 共同体形成領域の成果物
共同創造
共同創造とは、
「私たち」が役割を持ち、現実を創っていくことです。
関係ができ、方向性が共有されても、
それだけではまだ共同創造にはなりません。
共同創造では、
- 目標を定める
- 実行計画を整える
- 役割と責任を明確にする
- 伴走しながら継続する
- 振り返りと改善を行う
- 指標を持って現実を動かしていく
ことが必要になります。
ここでは、
つながりや理念を、
実行可能な構造へ落とすこと が求められます。
共同創造で起こること
- 実行できるチームの形成
- 役割と責任の明確化
- 共創プロジェクトの推進
- 継続運用力の向上
- ビジョンの現実化
この層に対応するもの
- 共同創造プログラム
- マスター対話ナビゲーター認定
- 共創プロジェクト
- 実装伴走
- チーム推進
- KPI設計
- 共同創造領域の成果物
この3つは順番が大切
この3層構造で最も重要なのは、
順番を飛ばさないこと です。
主体形成がないまま共同体形成に進むと
- 依存的な共同体になりやすい
- 空気に従う集団になりやすい
- 本音が出にくい
- 一部の人に支えが集中しやすい
- 役割がどう循環しているのか
共同体形成がないまま共同創造に進むと
- 実行が管理になりやすい
- 属人化しやすい
- 温度差が隠れたまま進む
- 表面合意で止まりやすい
つまり、
主体形成 → 共同体形成 → 共同創造
の順番があることで、
初めて持続可能な変化が起こりやすくなります。
3層構造と教育体系の関係
ホロスアカデメイアの教育体系は、 この3層構造に対応して設計されています。
主体形成
共同体形成
共同創造
つまり教育は、 この3層構造を、学びとしてたどるための体系です。
3層構造と認定制度の関係
認定制度は、 この3層構造を、誰がどこまで責任を持って扱えるかで整理したものです。
主体形成を支える
共同体形成を支える
共同創造を支える
教育を担う
つまり認定は、 3層構造を実践上の役割として整理したものです。
3層構造と実践コミュニティの関係
自律共創実践コミュニティは、 この3層構造が継続的に起こる場を設計するためのモデルです。
- 主体形成だけが起こる最小構造
- 共同体形成まで含む拡張構造
- 共同創造まで含む実践構造
へと広げることができます。
つまり、
3層構造は考え方で終わらず、
実践コミュニティの中で循環する構造として扱われます。
3層構造と成果物の関係
ホロスアカデメイアの成果物も、 この3層構造に対応しています。
主体形成領域の成果物
- 個別対話設計
- 主体形成型の対話会設計
- 基盤プログラム教材 など
共同体形成領域の 成果物
- 共同体形成対話会設計
- ビジョンミーティング設計
- 合意形成会議設計 など
共同創造領域の成果物
- 共創プロジェクト設計
- 実装伴走設計
- KPI設計 など
さらに、それらを統合する上位成果物として 自律共創実践コミュニティ設計があります。