自律型共創OSの定義

Definition

自律型共創OSとは、 人と集団のあり方を、支配と依存から、自律と共創へ移していくための基盤です。

ここでいうOSとは、 表面に見える行動や活動の背後で働いている、 人の作動、関わり方、場の進み方、役割の持ち方、実装の仕方の基本原理を指します。

つまり、自律型共創OSとは、 単なる理念やスローガンではなく、 個人・関係・集団・実践を、どのような基準で動かすかを定める土台です。

OSとは何を意味するのか

Concept

一般にOSとは、 目に見える操作やアプリケーションの土台で働く仕組みです。
ホロスアカデメイアでは、 人や集団にも同じように、 目に見えにくいけれど確実に働いている基盤があると考えます。

たとえば、

  • 何に反応しやすいのか
  • どう判断するのか
  • どう関わるのか
  • 誰が何を担うのか
  • 場がどのように進むのか
  • 何が循環し、何が属人化するのか

こうしたものは、 個別の技法や能力の前にある、 基盤の設計 です。
自律型共創OSとは、 この基盤を、支配と依存を強める方向ではなく、 主体性と共創が育つ方向へ整えるためのOSです。

何を問題として見ているのか

Issues

自律型共創OSは、 人や集団の問題を、単に個人の性格や能力の問題としては見ません。

たとえば、

  • 支援しているのに疲弊する
  • 会議をしても本音が出ない
  • 合意しても実行されない
  • 一部の人だけが背負う
  • 理念が現場に落ちない

といった問題は、 個人差だけではなく、 依存的な作動と場の構造 によって起きていると考えます。
つまり、自律型共創OSの出発点は、 問題を「誰が悪いか」で見るのではなく、 どんな作動と構造がそうさせているのかで見ることにあります。

依存的な作動とは何か

Dependency

依存的な作動とは、 自分で観察し、判断し、選ぶよりも先に、 不安、恐れ、承認欲求、正しさ、役割期待などに反応して動いてしまう状態です。
この状態では、人は無意識に

  • 相手を変えようとする
  • 相手の課題を背負いすぎる
  • 自分の違和感を抑える
  • 誰かに従う
  • 誰かを従わせる
  • 表面だけ整える

といった動きに入りやすくなります。
その結果、

  • 本音が出ない
  • 依存が強まる
  • 支え手が疲弊する
  • 合意が浅くなる
  • 誰かを従わせる
  • 場が属人化する

ということが起こりやすくなります。

自律型共創OSは、 こうした依存的な作動から、 主体的な判断作動へ移っていくための基盤です。

主体的な判断作動とは何か

Autonomy

主体的な判断作動とは、 無意識の反応に流されるのではなく、

  • 自分に何が起きているかを観察し
  • 境界を持ち
  • 自分で判断し
  • 選択し
  • 関係と現実を扱っていく

状態です。

ここでいう主体性は、 好き勝手にすることではありません。
誰かに従うことでも、 誰かを従わせることでもなく、 自分の反応を扱いながら、自分で選べることです。

自律型共創OSは、 個人がこの状態へ移ることを基盤にしています。

個人だけでなく、集団にもOSがある

Collective

自律型共創OSが扱うのは、個人の内面だけではありません。 集団にもOSがあります。

集団のOSとは、たとえば、

  • どういう場が許されるか
  • 依存が強まる
  • 違いが扱えるか
  • 誰が背負うことになるか
  • 合意がどう作られるか
  • 実行がどう進むか

といった、 場の暗黙の作動原理 です。

このOSが、支配・依存・属人化・我慢を前提にしていると、 表面上どれだけ整って見えても、 持続可能な共同体や共同創造にはつながりません。
だからこそ、自律型共創OSは、 個人だけでなく、 関係と集団のOSも同時に整える必要があると考えます。

自律型共創OSが目指す状態

Vision

自律型共創OSが目指すのは、次の状態です。

01

個人において

  • 自分の反応を観察できる
  • 境界を持てる
  • 判断を代行してもらわず、自分で選べる
  • 他者を支配せず、依存もしない関わりができる
02

関係において

  • 違いを持ったままつながれる
  • 本音や違和感を抑え込まずに扱える
  • 相互理解と関係形成が起こる
  • 支配や依存ではなく、主体性を保った関係になる
03

集団において

  • 属人化しにくい
  • 一部の人だけに負荷が集中しにくい
  • 合意形成が機能する
  • 実行と継続がつながる
  • 「私たち」として現実を創る力が育つ

つまり、自律型共創OSは、 個人の主体性と、集団の共創性が両立する状態を目指しています。

自律型共創OSは何を提供するのか

Provisions

自律型共創OSは、理論だけで終わるものではありません。 ホロスアカデメイアでは、このOSを次の形で具体化しています。

  • 教育体系
  • 認定制度
  • 実践コミュニティ
  • 成果物設計
  • 導入・連携支援

つまり、自律型共創OSは、 考え方 であると同時に、 教育・認定・実践・成果物の土台でもあります。

自律型共創OSとは、人と集団の問題を、依存的な作動と場の構造の問題として捉え、個人の主体形成から共同体形成、共同創造へとつながる条件を整えるための基盤です。

次にご覧いただきたいページ

Next

自律型共創OSの定義をご覧いただいたあと 次のページをご覧ください。